「せっかくピラティスを始めたのに全然痩せない」
私のピラティスの体験レッスンにいらした30代の女性が、3ヶ月前に別のスタジオで始めたピラティスについて、そう打ち明けてくれました。体重計の数字は1キロ増。それなのに職場では「なんか引き締まった?」と言われる。この矛盾に混乱している、と。
実はこれ、ピラティスではよくある現象です。体重という一つの数字だけを見ていると、身体に起きている本当の変化を見逃してしまうのです。
2021年に発表されたWangらによる大規模な分析研究は、ピラティスが身体に与える影響を数値化しています。8週間のピラティス実践で、体重は平均2.40kg減少、BMIは1.17減少、そして体脂肪率は4.22%も減少しました。
ここで注目すべきは、筋肉量の変化です。なんと、-0.00kg。つまり、筋肉は1グラムも減っていないのです。
この研究結果が示すのは、ピラティスで減るのは純粋に脂肪だけ、ということ。筋肉を維持しながら脂肪を減らす——これほど理想的な身体の変化はありません。
「こんなに頑張っているのに」という声をよく聞きます。確かに、ピラティスは即効性のあるダイエット法ではありません。
ハーバード大学の健康情報誌によると、体重60kgの人がマットピラティスを30分行った場合の消費カロリーは約150キロカロリー。ウォーキングよりやや低い数値です。
骨盤と肋骨の位置が整いお腹がぺたんこになってましたよー✨デコルテも持ち上がりバストの位置が高くなり、身体全体がキレイに引き上がりました。8週間続けたクライアント様では、体重は500g増でしたが、ウエストが4cm減少し、周りの方からも「痩せた?」と言われるようになりました。
— MY PILATES インストラクター YUKA
けれど、ピラティスの真価は別のところにあります。
デスクワークが中心の方々を見ていると、姿勢が改善されることで基礎代謝が平均15%も向上することがわかっています。座っているだけでも、より多くのエネルギーを使う身体になっていくのです。
週2-3回のペースで続けた場合、最初の1ヶ月は「きつすぎて正しくできているかわからない」という不安を抱えながら、2ヶ月目には「身体が軽くなった感じ」を実感し始めます。そして3ヶ月目、体重は増えているのに、ベルトの穴が一つ内側に移動している——そんな不思議な体験をされる方が多いのです。
ピラティススタジオBBの研究が示すように、ピラティスは高カロリー燃焼型の運動ではありません。むしろ、痩せやすい身体をつくるための「基礎工事」なのです。
体重計の数字に一喜一憂する気持ち、よくわかります。でも、その数字の向こうにある変化に目を向けてみませんか。
基礎代謝の向上、姿勢の改善、ストレスの軽減。これらが組み合わさることで、3ヶ月後の身体は5年後も維持できる「痩せ体質」へと変化していきます。リバウンドを繰り返すダイエットとは、根本的に違うアプローチなのです。
私のピラティスでは、5,000回以上のプライベートセッションを通じて、この「見えない変化」を数値化し、お一人おひとりに合わせた指標をご提案しています。体重だけでなく、ウエストサイズ、体脂肪率、筋肉量、そして何より「身体の使い方」の変化を丁寧に追っていきます。
「体重が増えてしまって不安」——その気持ちを抱えたまま、まずは8週間、身体と向き合ってみませんか。数字の向こうにある、本当の変化を一緒に見つけていきましょう。